天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~


「花園の花をご確認ください。花を集め神聖力の抽出をすればわかることです。エリカの神聖力が……」

 私はそこまで言って口を閉ざした。

「私の神聖力が濁ってしまった……?」

 エリカは蒼白な顔をして震えている。

 神官たちがザワザワと話しだす。

「たしかに、聖なる花園から届けられる半透明の花が減っていた」

 魔導師たちも打ち合わせを始める。

 ローレンス殿下は私に怒鳴る。

「シオン! エリカが手に入らなかったからと言って、彼女を貶めようとしているのか!」

「そんなことするわけないでしょ!!」

 怒鳴り声をあげたのはルピナだった。