天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~


「ほんとうに?」

「ああ、本当だ」

「私のせいじゃない?」

「君のせいではないから気に病むな」

「でも、花が……」

「オレがなんとかする。オレを信じろ」

 ローレンス殿下に優しく言われ、私は彼に抱きついた。

「ロー! ロー! あなただけを信じるわ!」

 ローレンス殿下は力強く私を抱き返した。

「そうだよ。エリカ。君を愛しているのはオレだけだ。だからなんでもオレに頼ればいい。エリカが一生オレだけを信じてくれたなら、オレのすべてを……生涯を君に捧げる。君からずっと離れない」

「うん! うん! 私には、ローだけよ! 一生私のそばにいて!」

「いい子だ、エリカ。愛しているよ」

 ローレンス殿下は私の頬を包み込み、涙に口づける。

 私たちは泥まみれになりながら、永遠の愛を誓った。