「せめて、ルピナ嬢に謝罪し和解せよ」
「ルピナと和解?」
「そうだ。許しを請えば減額の交渉も可能であろう?」
オレは悔しさに唇を噛みしめる。
「それに、ルピナ嬢の夫となったシオンだが、あれはお前や大聖女を支えてくれていたのではないか?」
国王陛下に指摘され、オレは顔を上げた。
「気がついて……」
「漆黒魔導師などと呼ばれていたから、見て見ぬフリをしてきたが……。彼が去ってからのエリカ嬢は大聖女の資質に疑問を感じる。それに、今のお前を見ているとお前にも彼が必要だったのだと私にもわかる。ルピナ嬢を説得し、シオンをお前たちのブレーンとして出仕を請うてみろ」
国王陛下の言葉にオレは深々と頭を下げた。
(これはチャンスだ!)
オレだけの説得ならシオンも動かないかも知れないが、国王陛下の後ろ盾があればシオンを取り戻すことができるかもしれない。



