天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~


「ルピナ様だー!」

「シオン様も一緒だー!」

「はーい! みんな注目よ! 今度から希代の大魔導師シオン様がみんなに勉強を教えてくれることになりました!」

 私の言葉に子供たちは大はしゃぎだ。

「わーい! シオン様と勉強!」

「ルピナ様怖かったから、シオン様で嬉しい!」

 子供たちは大歓迎のようだが、私の悪口が聞こえたのでチロリと睨む。

「わー! ルピナ様が怒ったー!」

 子供たちはそれすらもキャッキャと楽しんでいる。