天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~


(ただ手土産を受け取ってもらっただけでこんな表情を浮かべるだなんて――)

 今までどれだけ拒絶されてきたのか、その過去を想像すると切なさに身がつまされた。

(でも、スタッフたちがシオン様を理解してくれて良かったわ。これで私も安心して、外のホテルに泊まることができるわ)

 昨夜のように同じベッドで眠り粗相があってはたまらない。

「シオン様、車内泊でよろしいですか?」

 確認すると、シオン様は無言で頷いた。

「では、私は外のホテルに泊まりますね!」

「は?」

 シオン様は目を丸くした。