朝起きたら、颯くんからニャインが来ていた。
『午前中は病院行くから、昼から行く。半日しか莉子と一緒にいられなくて泣きそう』
大げさだけど、怪我人だし……ってことで、「お大事に。ちゃんと診てもらって、早く治して」と送っておく。
四時間目が終わったと同時に颯くんが教室に飛び込んできた。
「怪我で遅刻したやつが廊下を走るな!」
なんて先生に怒られている。
「莉子! 昼飯食おう!」
「お昼持ってきたの?」
「うん。母親に文句言われたから、自分でおにぎり握って、唐揚げも温めた」
そういってお弁当袋から取り出したのは、やたらと大きいおにぎりと、小さいお弁当箱に入った唐揚げだ。
「莉子と食べたかったんだ。あと18日だし」
私もお弁当を出すと、結と双葉くんもやってくる。
颯くんは双葉くんと部活の話を始める。
しばらくはストレッチだけするらしい。
「マネージャーの手伝いして時間潰して、帰りは莉子に合わせる」
「え、いいよ。早く帰って休みなよ」
「やだ。莉子の顔見るのが一番元気出るんだよ、俺」
「そっか……」
結と双葉くんはもう違う話をしている。
私はお弁当のほうれん草を食べようとして、そのまま颯くんに口へ運んだ。
『午前中は病院行くから、昼から行く。半日しか莉子と一緒にいられなくて泣きそう』
大げさだけど、怪我人だし……ってことで、「お大事に。ちゃんと診てもらって、早く治して」と送っておく。
四時間目が終わったと同時に颯くんが教室に飛び込んできた。
「怪我で遅刻したやつが廊下を走るな!」
なんて先生に怒られている。
「莉子! 昼飯食おう!」
「お昼持ってきたの?」
「うん。母親に文句言われたから、自分でおにぎり握って、唐揚げも温めた」
そういってお弁当袋から取り出したのは、やたらと大きいおにぎりと、小さいお弁当箱に入った唐揚げだ。
「莉子と食べたかったんだ。あと18日だし」
私もお弁当を出すと、結と双葉くんもやってくる。
颯くんは双葉くんと部活の話を始める。
しばらくはストレッチだけするらしい。
「マネージャーの手伝いして時間潰して、帰りは莉子に合わせる」
「え、いいよ。早く帰って休みなよ」
「やだ。莉子の顔見るのが一番元気出るんだよ、俺」
「そっか……」
結と双葉くんはもう違う話をしている。
私はお弁当のほうれん草を食べようとして、そのまま颯くんに口へ運んだ。



