星を救いたいわたしと、かりそめのあなたたち

「『宇宙スイーツの神秘』……?」

タイトルを一目見ただけで、借りたいって思ってしまった。
だって、宇宙のスイーツの本だもん。
ページをめくると、スイーツの写真や絵がたくさんですごく面白そうだった。
わたしは思わず、その本を抱きしめる。
宇宙図鑑と一緒に、借りようって思ったのだ。
――その時だった。

「日和さん」

後ろから声が聞こえた。
聞き覚えのある声に振り返ると、そこにはサイカくんが立っていた。

「ええっ!? サイカくん、どうして学校に?」

だって、消滅しかけているサイカ星が具現化したのがサイカくんだ。
それなのに、どうして学校にいるんだろう。
そう思って目を瞬かせていると、サイカくんは穏やかに微笑んだ。

「僕も、この学校に通っているから」
「ええっ!?」

不意打ちで思いがけないことを言われて、わたしは目を丸くする。

「攻略本には書いていなかった?」
「ええっと……」

サイカくんの言葉に、わたしは必死に攻略本に書かれていた内容を思い出す。

『地球人に近い姿の宇宙人は、学校に通ったり、会社に行ったり、地球の生活を満喫しているよ』

そ、そうだった!
昨日、ユリちゃんの言葉が気になって調べたら、そう書かれていたんだった。