冷たいはずの王子様は少女にある勝負を仕掛け、甘い溺愛を注ぐ。

「簡単に辞めることを受け入れるな」

「今、辞めさせようとしたのは蒼河様の方じゃないですか」

蒼河様が私の頬を片手で挟むようにムニっと掴んだ。




「俺はお前が気に入っている」




「今の対応からしても、感じ取れませんが?」




私はそろそろこの体勢が面倒くさくなり、蒼河様を肩を押した。

びくともしなかったが、私が起きあがろうとしていることは伝わっただろう。