冷たいはずの王子様は少女にある勝負を仕掛け、甘い溺愛を注ぐ。

「広葉、箱を開けてみて」

「しかし私は勝負に負けたのだから、蒼河様の弱点を知るわけには……」

「いいんだ」

言われるままに自分のポケットに入っていた鍵で箱を開ける。

一枚目は私の書いた紙だった。






『弱音を吐くこと』






二枚目は……









『好きな相手に弱さを見られること』










蒼河様がもう一度笑う。



「似たもの同士だって言っただろう?」



もう涙は止めたくても、止めることなんて出来なかった。

そんな私を蒼河様ギュッとが抱きしめる。