冷たいはずの王子様は少女にある勝負を仕掛け、甘い溺愛を注ぐ。

「ずっと、怖かったん……です。夜の自分も、昼の自分も……嘘の自分じゃないのに、どっちも好きになれないような気がして……不安で、押しつぶされるかと、思った…!!!」

初めての弱音は意味が分からないような文章だった。



「気の弱い夜の自分を見せることも、気の強い昼の自分を見せることも、怖くて。でも、怖いなんて弱音を吐く自分が一番嫌いだった……!」

「ううん、違う。弱音を吐く自分を見せることが一番怖かった……!」




本当にそれだけだった。

弱い自分を見せることで、嫌われることが怖かった。




「嫌わないで、蒼河様……」




泣きながらそう弱々しく話した私に蒼河様が優しく笑う。