冷たいはずの王子様は少女にある勝負を仕掛け、甘い溺愛を注ぐ。

「蒼河様。この対決、解答出来る回数を決めた方が良いかと。多く解答した人間が有利になってしまいます」

「そうだな。では一人二回までにしよう」

私はその蒼河様の言葉につい「えっ」と驚いた声を出してしまう。

「どうかしたか?」

「だってそれでは……」

「俺の解答権が残り一回しかないと言いたいのか?」

だってその通りだろう。

蒼河様の今の解答を回数に含めるとしたら、蒼河様はもう間違えることは出来ない。




「良いのですか?」



「もちろん。あと一回で十分だ」




今さっき答えを外したというのに、なぜ蒼河様はここまで自信を持てるのだろう。