冷たいはずの王子様は少女にある勝負を仕掛け、甘い溺愛を注ぐ。

蒼河様はそう簡単に誤魔化されてくれる人ではなかった。



「広葉。お前の弱点は……夜か?」



蒼河様の瞳が私を射抜(いぬ)いた。

しかし、この質問にははっきりと返答することが出来る。




「違います」




嘘は一切ついていない。

だって実際、私の書いた弱点は違うものだから。