君の笑顔を奪いたい。

そんな言葉に、背筋が凍った。


「うん、やっぱわかっちゃうか」

「え!?」


当たり前のように返事した由良くんに、思わず目を丸くした。

いやいや!!付き合ってないんですけど……!!



「つ、付き合ってな——」

後ろからガシッと口元を手で覆われた。


「んん!!」


すごい力だ、痛くはないけど剥がせない——


「綾野さん(二葉)、申し訳ないけど他の人には秘密で」

「あー……!了解了解、秘密にしとくわ」


シーッと人差し指を唇に当てた二葉ちゃん。

いやいやいや……!!もうちょっと食い気味に聞いてよお、嘘だよそれ全部……!!


「ぷはっ、由良くん!!」

「ごめんごめん、苦しかった?」

「そうじゃなくて……!!」

「美海のほっぺ、ふわふわで気持ちよかったよ」

「っ……!!」


かああと顔が熱くなっていくことがよくわかった。