君の笑顔を奪いたい。

ボソッとそう言った由良くん。

よく見るとクマもひどいし、昨日のことが相当応えていそうだ。



「…………食べる?」

「……え?」



目をまんまるにさせた彼。

ずっとそんな調子で、顔色悪くされても気分が悪いもんっ……。


「半分だけなら、あげるけど」


そう言ってお弁当を見せた。


「た、食べたいです」



由良くんは、子犬のように目を輝かせている——。