君の笑顔を奪いたい。

深呼吸してどうにか気持ちを沈めた。……だけど、この後の授業はこの席のままだ……。



もう気にしないようにしよう、そう心に決めて授業に臨んだ。




「じゃあこの英文、訳すの前後同士でなー」


そんな先生の地雷発言が、ぐさっと私の胸に刺さる。


「ゆ、由良くん……解けましたか……?」


一応、勉強だからやらないと……と恐る恐る振り返ると、嬉しそうににこにこ微笑んでいた。


「わかんない」


嘘、絶対わかっているのに……だけど、相談しなくちゃ……。


「私は日本語にするとこんな感じになるかなと思うんだけど……」

「うん、そうだね」


うんうんと相槌しているくせに、私の顔ばっか見ていることがバレバレだ。