何もかも失ったわたしに待ち受けていたのはイケメン達との極甘な同居生活でした

すずの頬には涙の痕がハッキリと残っていて、表情は今も苦しげに歪んでいる。

すずをこんな目に遭わせたのが実の父親なんてな…。

ギリリ…と奥の歯が鳴る。

「お嬢様だから、大層ぬくぬくと可愛がられて育ったんだろうなと思っていたのに…、」

「それが大間違いだったのよ、遣都クン。すずチャンはずっと孤独で家柄の為に道具として育てられていたってワケ」

「……」

遣都は難しい顔をしたまま黙った。

その様子を見ていたつかさがスクッと立ち上がり、

「翠、すずチャン今日はご飯作りお休みさせてあげようと思うんだよね。だから一緒にコンビニで飯買ってこようっ!」

「へ?」

「えっ!?」

俺と遣都が同時に反応を見せた。

「俺、すずの傍にいたいから何かネットで頼もうぜ」

「そ、そうだよっ。どうしても買いに出かけたいなら翠じゃなくて僕が一緒に行くよっ」

それぞれの言い分をつかさにぶつけた。