何もかも失ったわたしに待ち受けていたのはイケメン達との極甘な同居生活でした


「翠、つかさ。…どうしたの、その子…」

家に着いてすずを取り敢えずソファーに寝させようとリビングに行くと遣都が先にソファーに腰掛けていた。

「行って来たんでしょ?その子の実家に。どうして気を失っているの」

「すずの両親は最低な親だったよ。特に父親。思い出しただけでも吐き気がする」

すずをそっとソファーに寝かせると、熱いブラックコーヒーが飲みたくなってキッチンに向かった。

その横目ですずのほうを見やると、すかさずつかさがすずにブランケットをかけてあげていた。

インスタントの濃いめのコーヒーを淹れてリビングに戻ると、遣都の顔色が思わしくなかった。

「遣都?どうした?」

「ああ、翠。いま遣都にもすずチャンの実家で起こったことを知っていて欲しくてザッと話したところ」

「そうか」

俺はすずを起こさないようにゆっくりと隣に腰掛けた。