スターリーキューピッド

反論されても物ともせず、鋭い眼差しが両隣の2人に向けられる。

どうしよう。内容はド正論だけど、このままじゃ2人が誤解されちゃう。


「わた、しは……っ、自分の意思で、ここに来ることを選びました」


声を震わせつつ、口論する彼らに口を挟む。


「確かに、テスト前ではありますし、この町もあまり詳しくないです。今までは友清くんを介しての交流だったので、正直、少し不安でした。けど……それでも行くと決めたのは、お二人に会いたい気持ちが勝ったからで。決して、断れなかったわけではありません」

「四居さん……」

「勉強も、日頃からしています。授業は毎時間全力で取り組んでいますし、予習復習も、毎日……は、正直できてませんけど、毎週欠かさずやっています」


両手の拳に力を込めて、トキヤマさんの正面に立つ。


「私を心配してのお叱りなのはわかっています。けど、愛香さんも深上さんも、私を喜ばせようとしていただけで、悪気があったわけではないので……」

「美月ちゃ……」

「どうか、これ以上は、責めないであげてください。お願いします」