スターリーキューピッド

新鮮な空気を楽しんでいると、右隣の彼からお礼を言われた。


「俺のこと気遣ってくれたんでしょ?」

「まぁ……うん。なんか、ごめんね」

「謝らないでよ。逆に傷つくって」

「っ、そうだね、ごめん」


言ったそばからまたやらかしてしまい、ガクッとうなだれる。

もう、私ってば、ここは素直になっちゃダメでしょ。

ごめんなさい。でも嫌いではないから。ただ興味がなかっただけだから。ほんと、バカ正直ですみません……。


「何かあったの?」

「今日の昼休み、好きな惑星の話してさ」

「へぇ。どれが人気だったの?」

「木金土が多かった。もちろん、火星もあったよ。明吾が、世界の終わり感があってゾクゾクするって言ってた」

「ふはっ。まぁ、戦いの星とも言われてるからなぁ。その明吾くんって、前に言ってた友達?」

「そう。四居さんの幼なじみで、クラス委員やってるんだ」