気遣いのつもりが、とんでもなく失礼なことだと、言った後に気づいて。冷や汗が流れるとともに笑顔が引きつる。
あぁ……視線が……。視界の端に、ぼんやりと、驚く顔が見える……。
その発言以降、全く右隣を見れなかった。
・
・
放課後。図書室で小一時間ほど雨宿りした後、昇降口へ向かった。
昼間のザーザー降りに比べたらだいぶ弱まってるけど、風が強いせいで横殴りになってる。
制服が濡れないよう、スカートを膝上まで折り曲げ、傘を差して外に出た。
速歩きで下校していると、後方でプップーと車のクラクションが鳴り……。
「四居さーん」
振り向いたら、後部座席の窓から友清くんが顔を出していた。
「やっほー。帰り?」
「うん。友清くんも?」
「同じく。途中で会って乗せてもらった」
運転席には、シャツにネクタイ姿のフカガミさんの姿が。
スラックスずぶ濡れで帰る友清くんを見かけて、半ば強引に乗せたらしい。
あぁ……視線が……。視界の端に、ぼんやりと、驚く顔が見える……。
その発言以降、全く右隣を見れなかった。
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放課後。図書室で小一時間ほど雨宿りした後、昇降口へ向かった。
昼間のザーザー降りに比べたらだいぶ弱まってるけど、風が強いせいで横殴りになってる。
制服が濡れないよう、スカートを膝上まで折り曲げ、傘を差して外に出た。
速歩きで下校していると、後方でプップーと車のクラクションが鳴り……。
「四居さーん」
振り向いたら、後部座席の窓から友清くんが顔を出していた。
「やっほー。帰り?」
「うん。友清くんも?」
「同じく。途中で会って乗せてもらった」
運転席には、シャツにネクタイ姿のフカガミさんの姿が。
スラックスずぶ濡れで帰る友清くんを見かけて、半ば強引に乗せたらしい。



