スターリーキューピッド

「土星のあのフォルム、唯一無二感あっていいよな〜。惑星の中で1番好きだから、望遠鏡で見れた時は感動したよ」


クラスメイトに感謝の念を送っていたら、いつの間にか好きな星の話題に。


「みんなは何が好き?」

「木星。マーブル模様だっけ? 不気味だけど、なんか惹かれるんだよな」

「わかる! 怖いもの見たさってやつ? 独特で癖あるよな。お前は?」

「金星一択! 神々しい色だし、なにより名前が最高じゃね? 金だよ、金。縁起良すぎだろ」

「俺は青が好きだから、天王星と海王星がいいな〜」


惑星の化身がそばにいるのもつゆ知らず、好みを暴露する彼ら。

友清くんは……あっ、ちょっと寂しそう。微笑んでるけど、目つきが、「ま、わかりきってたけどね」って、悟ってます感が出てる。

スイセイが好きって聞くと、流れ星みたいな、ほうき星のほうの彗星を思い浮かべがちだもんね。


「委員長コンビは、推しの星とかある?」

「「え」」