スターリーキューピッド

毅然と対応する彼女に怯む様子もなく、強引に話を進める彼ら。

どうしよう。とりあえず、友清くんに電話して……。

バッグの中でスマホを操作し、発信ボタンを押すけれど。


「良かったら君も来ない?」

「いえっ。私、中学生なので……」

「マジ!? 全然見えない!」

「大人っぽいね〜! 妹さん?」

「ちょっと、近寄らないで」


今度は私をロックオン。愛香さんが止めに入るも、「お話しするくらいいいじゃん」と聞く耳持たず。

心臓がドクンドクンと嫌な音を立て、額に冷や汗が流れる。

お願い、早く来て──。


「……そこ、何してるんすか」


ぎゅっと拳を握ったその時、地を這うような低い声が聞こえた。

顔を上げると、そこには友清くんと、タンクトップにハーフパンツ姿の男の人がいて。


「僕の可愛い姪っ子を困らせないでもらえます?」

「「「っ……す、すみませんでしたぁぁ!」」」