思わず語尾が強くなってしまった。
なんでこの場にいない人の名前を出すんだよ。心臓に悪いなぁ。
「わかりやすいね」とクスクス笑う彼をジト目で睨みつけた。
・
・
モール内をぶらつくこと数時間。あっという間に門限の1時間前に。
気分転換と休憩も兼ね、現在、ショッピングモール近くの公園にやってきたところ。
「ふぅ、歩いた歩いた」
「……大荷物の俺よりも先に座るのか」
「あぁ、ごめんごめん」
慌てて立ち上がり、買い物袋をベンチに下ろす愛香さん。
今回も筋肉痛確定かな……。
荷物持ちにされた彼を気の毒に思いつつ、自分もベンチに座るけれど……。
「ちょっと、これじゃ俺が座れないんですけど」
「座れるよ。こうやってどかせば」
「なんで人様の荷物を膝に置かなきゃいけないの」
「私、代わろうか?」
「いいよ、そのままで。俺あっちで休んでるから。時間が来たら電話して」
なんでこの場にいない人の名前を出すんだよ。心臓に悪いなぁ。
「わかりやすいね」とクスクス笑う彼をジト目で睨みつけた。
・
・
モール内をぶらつくこと数時間。あっという間に門限の1時間前に。
気分転換と休憩も兼ね、現在、ショッピングモール近くの公園にやってきたところ。
「ふぅ、歩いた歩いた」
「……大荷物の俺よりも先に座るのか」
「あぁ、ごめんごめん」
慌てて立ち上がり、買い物袋をベンチに下ろす愛香さん。
今回も筋肉痛確定かな……。
荷物持ちにされた彼を気の毒に思いつつ、自分もベンチに座るけれど……。
「ちょっと、これじゃ俺が座れないんですけど」
「座れるよ。こうやってどかせば」
「なんで人様の荷物を膝に置かなきゃいけないの」
「私、代わろうか?」
「いいよ、そのままで。俺あっちで休んでるから。時間が来たら電話して」



