聞こえてきた会話に顔を引きつらせる。
海外育ちというのは、ホームルームの時間に小耳に挟んだ。
日本人学校ねぇ……。帰国すらしてないのにどうやって通ってたんだか。
別に、最初から本気になんてしてなかったけどね? 小さい子どもじゃあるまいし、水星に人が住めないことぐらい知ってるもん。
彼の場合、窮地に追い込まれたらとっさに嘘が出るタイプなんだな。
イタズラの件に関しては正直に自白してたから、責める気はないけど……つくならもう少しまともな嘘をついてくれよ。
「あっ、なんかこっち来てるよ」
すると、用事があるのかと思われたようで、彼が近づいてきた。
「確か、隣の班の。茶髪ちゃんと……」
「早見です。馬場と真中と話してたよね? 私もバレー部なんだ。友清くんは部活入るか決めてる?」
注目を浴びているのを気にも留めず、「よかったらうちの部来ない?」と勧誘し始めた朝佳ちゃん。
ううっ、やっぱり覚えられてたか……。
海外育ちというのは、ホームルームの時間に小耳に挟んだ。
日本人学校ねぇ……。帰国すらしてないのにどうやって通ってたんだか。
別に、最初から本気になんてしてなかったけどね? 小さい子どもじゃあるまいし、水星に人が住めないことぐらい知ってるもん。
彼の場合、窮地に追い込まれたらとっさに嘘が出るタイプなんだな。
イタズラの件に関しては正直に自白してたから、責める気はないけど……つくならもう少しまともな嘘をついてくれよ。
「あっ、なんかこっち来てるよ」
すると、用事があるのかと思われたようで、彼が近づいてきた。
「確か、隣の班の。茶髪ちゃんと……」
「早見です。馬場と真中と話してたよね? 私もバレー部なんだ。友清くんは部活入るか決めてる?」
注目を浴びているのを気にも留めず、「よかったらうちの部来ない?」と勧誘し始めた朝佳ちゃん。
ううっ、やっぱり覚えられてたか……。



