「なんか、絵になるね」
「ああ。2人ともビジュ強すぎだよな」
前を向くと、馬場くんと早見さんが椅子の背もたれに寄りかかって私たちを見ていた。
「こないだご近所さんって言ってたけど、いつから一緒なの?」
「幼稚園。年少の頃からだから、もう10年になるな。クラスも、去年以外全部一緒」
「幼なじみなのか〜。2人で遊んでたりしてたんだ?」
「昔はな。妹が生まれてからは4人で遊んでる。ま、途中から俺1人になるんだけどな」
「わかる! 最初は一緒でも、結局男女に分かれるよな〜」
激しく頷きながら共感している馬場くんに、若干冷や汗が伝う。
人がまばらだからって、完全に油断してた。
小学校が同じなのは知られているけれど、幼なじみだってことは、まだ誰にも──。
「ほんと、偶然すぎるというか、運命的というか」
視線をずらすと、早見さんがクスクスと笑っていた。
「私もね、馬場とは幼なじみなの」
「え! そうなの?」
「母親同士が親友で、父親も会社が同じでさ。幼稚園と小学校は違うけど、毎年家族で集まってるんだ」
「ああ。2人ともビジュ強すぎだよな」
前を向くと、馬場くんと早見さんが椅子の背もたれに寄りかかって私たちを見ていた。
「こないだご近所さんって言ってたけど、いつから一緒なの?」
「幼稚園。年少の頃からだから、もう10年になるな。クラスも、去年以外全部一緒」
「幼なじみなのか〜。2人で遊んでたりしてたんだ?」
「昔はな。妹が生まれてからは4人で遊んでる。ま、途中から俺1人になるんだけどな」
「わかる! 最初は一緒でも、結局男女に分かれるよな〜」
激しく頷きながら共感している馬場くんに、若干冷や汗が伝う。
人がまばらだからって、完全に油断してた。
小学校が同じなのは知られているけれど、幼なじみだってことは、まだ誰にも──。
「ほんと、偶然すぎるというか、運命的というか」
視線をずらすと、早見さんがクスクスと笑っていた。
「私もね、馬場とは幼なじみなの」
「え! そうなの?」
「母親同士が親友で、父親も会社が同じでさ。幼稚園と小学校は違うけど、毎年家族で集まってるんだ」



