「四居家のぼたもちはあんこ多めなんだな」
「うん。みんなあんこ大好きだから」
翌朝。いつものように玄関前で待ち合わせし、学校へと向かう。
友人歴10年にして初めて行われたぼたもち交換会は、大いに盛り上がった。
我が家は無類のあんこ好きなため、8割をこしあん味、2割をきな粉味で作っている。
一方真中家は……。
「めちゃくちゃ美味かった。ありがとな」
「こちらこそ。色んな味が楽しめて面白かったよ」
親子で育った環境が違うからか、全員好みがバラバラ。2種類作った四居家に対して、なんと倍の4種類も作ったらしく……。
その中でも、ごま多めやあんこ少なめなど、さらに細かく分かれているのだそう。
想像しただけで頭がこんがらがりそう……。絶対手作りで正解だよ。
残飯処理から解放されて喜ぶ明吾ママを思い浮かべていると、後ろから走ってくる足音が近づいてきて……。
「明吾! おはよう!」
「おはよう。一瞬誰かと思った。随分思い切ったな」
「毎回お店まで行くの面倒じゃん? だったらいっそのこと短くすればよくね? ってことで、バッサリ切ってもらった」
「うん。みんなあんこ大好きだから」
翌朝。いつものように玄関前で待ち合わせし、学校へと向かう。
友人歴10年にして初めて行われたぼたもち交換会は、大いに盛り上がった。
我が家は無類のあんこ好きなため、8割をこしあん味、2割をきな粉味で作っている。
一方真中家は……。
「めちゃくちゃ美味かった。ありがとな」
「こちらこそ。色んな味が楽しめて面白かったよ」
親子で育った環境が違うからか、全員好みがバラバラ。2種類作った四居家に対して、なんと倍の4種類も作ったらしく……。
その中でも、ごま多めやあんこ少なめなど、さらに細かく分かれているのだそう。
想像しただけで頭がこんがらがりそう……。絶対手作りで正解だよ。
残飯処理から解放されて喜ぶ明吾ママを思い浮かべていると、後ろから走ってくる足音が近づいてきて……。
「明吾! おはよう!」
「おはよう。一瞬誰かと思った。随分思い切ったな」
「毎回お店まで行くの面倒じゃん? だったらいっそのこと短くすればよくね? ってことで、バッサリ切ってもらった」



