「……ごめん。俺も同じこと言ったよな」
「いやいや。慣れてるし。気にしてないよ」
うなだれる整二に優しく笑いかけ、続きを話す。
その後、担任と教頭先生を交えた話し合いが行われ、もう2度といじらないと約束し、事態は収束した。
だけど──。
『私たち、学校で話すのやめよう』
『えっ、なんで』
『明吾は優等生だから。不良の私と仲良くするなんておかしいでしょう?』
切なげに笑った美月。その翌日から、校内で一言も交わさなくなった。
俺からしたら、美月はただ言い返しただけ。それが少し度が過ぎていただけ。
しかし、みんなは彼女の言動に着目し、髪色と結びつけて問題児扱いしたのだ。
「元からおとなしいほうだったけど、どんどん内気になっていって。卒業アルバムの写真も、どことなく表情が硬くてさ」
「そうだったのか……」
「いやいや。慣れてるし。気にしてないよ」
うなだれる整二に優しく笑いかけ、続きを話す。
その後、担任と教頭先生を交えた話し合いが行われ、もう2度といじらないと約束し、事態は収束した。
だけど──。
『私たち、学校で話すのやめよう』
『えっ、なんで』
『明吾は優等生だから。不良の私と仲良くするなんておかしいでしょう?』
切なげに笑った美月。その翌日から、校内で一言も交わさなくなった。
俺からしたら、美月はただ言い返しただけ。それが少し度が過ぎていただけ。
しかし、みんなは彼女の言動に着目し、髪色と結びつけて問題児扱いしたのだ。
「元からおとなしいほうだったけど、どんどん内気になっていって。卒業アルバムの写真も、どことなく表情が硬くてさ」
「そうだったのか……」



