スターリーキューピッド

もう言い訳しても逆効果なので、思い切って開き直った。


正直、星座は好きだが、占いは特に好きでもない。

けど、毎朝報告を受けるうちに、今日はどんな顔で来るのかなと、ワクワクするようになり……。

美月のことが好きだと気づいてからは、少しでも話が盛り上がればと、自分でもチェックしている。


今日、整二を呼び出したのも、獅子座の順位が2位だったから。

ラッキーアクションが、『気になる人を食事に誘ってみる』だったからだ。


ってか、整二にバレてるとしたら、賢多と早見にもバレてる……?

俺らに気を遣って黙ってるだけで、ほんとは薄々勘づかれてたりして……。


「俺が四居さんのこと好きだと思ったの?」

「最近よく話してるし、昨日、一緒に帰ってたの見たから。もしかしてと思って」


ムクッと起き上がり、勘違いに至った理由を答える。

賢多と別れた後、1人で帰っていたら、前方に2人を見つけて。

輪に入ろうとしたけれど……深刻というか、なんとなく重い空気を感じたため、話しかけられなかったのだ。