スターリーキューピッド

──ガラガラガラッ。


「おはよう〜」


すると、前方のドアが開いて、友清くんが登校してきた。


「おはよう! なぁ、整二はあの予言、何が起こるって聞いた?」

「予言?」

「あ、そっか。友清くん転校生だったね」

「今年の夏に、でっかい災いがやってくるって、前から噂されてんだけど……」


馬場くんと朝佳ちゃんが、友清くんに予言の説明をする。

そういえば、まだ予言の話はしたことなかったっけ。

今月に入ってから連日のように流れているから、小耳に挟んではいそうだけど……。


「災い……こっちではそうなんだ」

「こっち、って……」

「俺は、AIが社会進出するかもとか、人型ロボットと一緒に仕事をする日が来るかもとか、デジタル関連で衝撃的なことが起こるって聞いた。あと、賢多が言ってる日と日付が違うんだけど……」

「えええ!? 違うの!?」


友清くんの新たな発言により、ますます大混乱に。

ホームルームが終わった後も、教室のあちらこちらから質問攻めに遭っていた。