私がこんなに緊張しているのに、なんでサラッと呼べるんだこの男は!
顔が熱いのか、体が熱いのか分からない。
それが私の気持ち故だからなのか、ただ単に外の気温が高いからなのか。
「じゃあ呼び名は変えるってことで。2つ目のお願いは──」
あんなこと言っていた手前あれだけど、どんなお願いをされるのか怖くなってきた。
彼氏としては怪しまれないようにしないといけないから、慣れるためにデートしよう?」
「デ、デート!?」
まさかのワードにめちゃくちゃ反応してしまった。
「期間限定でも恋人なんだからデートくらいするでしょ?」
「そうなのかな...?」
「呼び方を変えたくらいじゃ、鋭い友達だったら見抜かれてしまう気がするけどな?」
うっ...。
そう言われるとますます萌花に隠し通せる自信がなくなる。



