【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




「なるほど。島さんはその2人の恋を実らせるために、自分に彼氏がいると嘘をついて背中を押したいってことだね」



「その通り!だから、花火大会までの間、彼氏のふりをしてくれる人を探してて」



花火大会の時に2人が告白するのかなんて保証はない。



それは2人の問題だし、私が口をはさむところではないから。



だけどお膳立てをすることくらいはできると思うから、あんな嘘をついたんだ。



「いきなりこんなこと言われても困るよね。突拍子もないこと言ってるのは分かってるから、嫌だったらはっきり断ってほしい」



どんなに親しい人間でもこんなこと言われたら戸惑って当然。



断られたら別の手段を探しにいくしかない。



だって成瀬くんに彼女がいないからと言って、彼にも好きな人がいるかもしれない。



そんな状態でこんなことに協力するのは嫌だろう。