塾の帰り道、いつも駅に向かうところだけど近く公園に寄ってもらった。
大多数の人がいる場所でするような話じゃないから。
まだ明るいけれど時間としては夜だからか、私達以外には誰もいなくて静かだった。
その静かさが自分の緊張を募らせる。
強要するつもりはないから、断られたらそこまでで諦めると決めている。
「....今から変なこと言うけどとりあえず聞いてほしい。嫌だったらはっきり断ってほしい」
こんなこといきなり言われても信じられないかもしれない。
「分かった。ちゃんと聞くよ」
成瀬くんと私の瞳が交わって、この人は今から私が言う変なことを信じてくれるのだと確信できた。
彼の目が、真剣そのものだったから。
どう伝えればいいか、何から伝えればいいのか分からなくて、それでも口を動かした。



