「愛莉...?どうかした?」
「ううん、何でもない」
ただ私の友達でいてくれてありがとう、萌花。
そんな言葉を心の中で伝えたけど、萌花にも届くといいな。
「お~い!」
萌花と並んで学校を出ようとした瞬間に、後ろから全速力で誰かが追いかけてきた。
かなり早いスピードで走り、私達の元まで追いついてきた彼。
「....どうしたの、こんな全速力で」
少しだけ息が切れていて、セットされていた髪はすっかり乱れてしまっている。
「帰ろうとしたら、お前らが見えたからさ...」
それだけで昇降口から全速力で走ってくる彼はある意味ですごい。
「それだけで?でもあたし達、これからカフェに行くからすぐには帰らないよ?」
萌花はなぜそこまでして追いついてきたのか全く分からないといった様子。
私には彼が追いついてきた理由が分かるのだけれど。



