それからは何となくそれっぽいことを話して、2人からの質問をかわした。
私だってそれなりの恋愛知識は蓄えているんだ。
どうしたって2人に会わせなくちゃいけなくなったけど、これは何とかするしかない。
今の最優先事項は萌花と忍くんの2人で花火大会を楽しませること。
そこにお邪魔虫の私がいてはだめなんだ。
いつまでも私がいたままじゃ2人は一歩を踏み出すことはできないから。
2人はどちらかが動き出すことさえできれば絶対に上手くいく。
その2人の歩みをとめているストッパーは私だった。
忍くんは萌花が好きで、萌花は忍くんが好きなんだから。
両片思いの状況から抜け出すには、何か大きなきっかけが必要。
そのきっかけに花火大会なんてぴったりだし、雰囲気もばっちりだと思うし。
とりあえず花火大会まではこの嘘を本物にするしかない。



