始まりは偽彼氏、でも本気の恋




***土曜日。



約束していた萌花と忍くんと私の勉強会。



駅で萌花と合流して、忍くんの家に向かう。



忍くんの家は立派な一軒家で、何度来ても素敵なおうちだと思う。



チャイムを鳴らすとすぐに扉がガチャリと開いた。



「暑い中お疲れ!さぁ上がってくれ」



いつもの制服とは違うカジュアルな恰好をした忍くんが出迎えてくれた。



「「お邪魔しまーす」」



家の中に上がらしてもらうと、外とは違い冷たい風が入り込んできて気持ちいい。



何度かお邪魔したことがあるけれど、いつ見ても綺麗に掃除されていてピカピカだ。



「あらあら愛莉ちゃん、萌花ちゃん、いらっしゃい」



リビングへ入らせてもらうとキッチンにいた忍くんのお母さんが迎えてくれた。



「こんにちは。お邪魔させてもらいます」



「暑いし大変だったでしょう?あたしのことは良いからゆっくりしていってね」