始まりは偽彼氏、でも本気の恋




そんな中途半端な時間に来るほど、私達には会いたくなかったってことか。



もう何週間も会ってない子ども達にかける言葉すらないんだもんね。



何のメッセージすら残さずに、お金だけを置いていくこの関係。



こんな歪な形になってしまった私達にはどんな名前が最適解となるのか、私には分からない。



お金だけを与えられても、家がこんな立派なマンションであっても、何も嬉しくないんだよ。



ただただ私は大我は温かい居場所が欲しいだけ。



そんな普通の願いでさえこの家では叶うことはない。



私達の願いがお金で買えるのなら、いくらでも出すのに。



どれだけお金を出せば、どれだけお金を積めば、温かい居場所は手に入るの?



なんて馬鹿げたことを考えてしまうくらいには、私は疲れているのかもしれない。



テストも近いんだし早く寝ないと。



もやもや考えていたことを振りきって、お風呂へ入る準備を進めた。