始まりは偽彼氏、でも本気の恋




あの人達は血の繋がった家族よりも大事な仕事を捨てることなんてできない。



だって仕事の為に生きているのだから。



そんな私を幼いながら察したのか、大我はいつからか泣かなくなったし両親のことを話さなくなった。



こんな頼りない姉でごめんね。



それでも大我のことは絶対に幸せにするとあの時に誓ったんだ。



あの人達のことを私の力ではどうにかすることはできないけど、大我の望むものは全て与えてあげたい。



こんな冷たい状況の中で生まれてきてくれた大我は私の光なんだから。



絶対にこの光を曇らせはしない。



───この封筒は今朝は置かれていなかった。



だけど大我はあの人達に会っていないと言っていた。



ということは私が出て行った後、大我が帰ってくる前に来て置いてったと考えるのが妥当かな。