始まりは偽彼氏、でも本気の恋




血が繋がっている家族なのに、あるのはお金というこんな紙切れの繋がりだけ。



”家族”って何?



もしそんなことを聞かれたなら、私はなんて答えるんだろうか。



ちゃんと答えられるのだろうか。



私はちゃんとあの人達に育てられてきたはずなのに、その記憶なんてなくなってしまった。



今も残っているのは大我と2人で帰ってこない両親を待ち続ける日々。



小さい頃は大我が両親が帰ってこない時、寂しいと泣いていたこともあった。



そんな寂しい思いをさせているのに私には何もできなくて、状況を打破することもできなくて、自分の無力さに打ちひしがれる毎日だった。



だってもうあの人達を親とも思えない私にはどうすることもできなかったんだ。



私が何か声をかけたところで反応してくれるかもわからなかったから。