始まりは偽彼氏、でも本気の恋




──よし、ノートのまとめも終了。



これで学校関連で溜まっていたものは一通り終わったはず。



私もお風呂入って寝ようと思い立ち上がると、パサリと音を立てて何かが床に落ちた。



それは先ほど握りつぶしてポケットに入れたお金が入った封筒だった。



こんな大金を捨てるわけにはいかないから、お金を保管しているボックスの中へ入っていたお金を全てしまう。



そのボックスの中には、軽く20万を超える現金が入っている。



泥棒が見たらなんで子どもだけの家にこんな大金があるんだと思うだろうな。



別にこの大金は私のお金じゃないし、ただ与えられただけ。



未成年の子どもにお金だけ渡して、自分達だけで生きていけという無言の暗示。



世の中お金が全てじゃないというけど、こんな生活を強いられている子どもからすればそんな考えになるのも必然なんじゃない?