「俺も。早く愛莉に会いたくて結構頑張って来たんだけどな」
「ふふ、ありがとう。来てくれて嬉しい」
塾でよく会っているけど、こうして私の学校まで迎えに来てくれるなんてどれだけ優しいんだろう。
「じゃあ帰ろっか?」
「うん!」
自然と差し出された手をとって、隣に並んで歩き出す。
少しだけ彼の髪が乱れていることから、本当に急いで来てくれたんだなということが分かる。
嬉しくて温かくてくすぐったい。
この嬉しさをどうにか伝えたくて、でも周りに人もいるから大胆なことはできなくて繋いでいる手に力を籠める。
「....愛莉?どうかした?」
それに気づいた彼に声をかけられる。
「光輝くんの彼女になれて私、幸せだなぁって思ったの」
「えっ、あ....」
私のいきなりの言葉でびっくりしたのか、光輝くんの顔は赤くなった。



