【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




「愛莉、お疲れ」



「お疲れ。あっという間だったね」



既に支度を終えた萌花が私のところにやってきてくれた。



「校長先生の話は長かったけどね。途中で寝かけるところだった」



「確かに。今回は結構長かったよね」



あの時に寝かけていた子はたぶん結構いたし、実際に寝てた子もいると思う。



何人か首がカクンと落ちていた子を見かけたし。



「萌花、愛莉!遅くなってごめん」



すると教室の扉が開いてやってきたのは、良い感じに日焼けをした忍くん。



日焼けをしたことでますますスポーツマンという印象が濃くなったように思う。



「気にしないで。私達も今終わったところだから」



「そうだったのか。てっきり遅れちまったのかと思ったよ」



「忍くん、萌花を迎えに来たんでしょ?」



「おぅ。一緒に帰る約束をしてたからな」