【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




「テストの最中たまたま見えたんだよ。愛莉がシャーペンの上の小さな消しゴムを悪戦苦闘しながら使っているのが。だから気づいた」



「そうだったんだ!?見られていたのは知らなかったなぁ」



まさか見られていて、知られていたなんて思わなかった。



せっかく格好つけたはずだったのに、光輝くんには意味なかったってことだね。



確かあの時机に出していたシャーペンの2本のうち、1本にしか消しゴムがついてなかった。



しかも使い慣れていなかったから、上手く消せなくて時間もないしでかなり焦ってた気がする。



あの時は余裕がなくて周りが見えていなかったからなぁ。



「あの時にはっきりと愛莉のことが好きだと思ったんだ。俺的には見れてラッキーだったかな」



そう言って眩しい笑顔で笑う度に、私がさらに恋に落ちていることをあなたは知らないんでしょう──?