【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




「結構混んでるっぽいから、少しだけ待っていた方がいいかも。まだ大丈夫?」



「私は大丈夫だよ」



今流れに入っても混雑に巻き込まれてかなり時間がかかってしまうと思うし。



ここは一旦待ってから空き始めた時に歩き出すのが正解だと思う。



私と光輝くんは寄り添ってベンチに座ったまま、流れていく人混みを眺めていた。



「あっそういえば、ずっと気になってたこと聞いていい?」



「いいよ。何?」



「どうしてテストの時に私の消しゴムが1つしかないこと知ってたの?さっきの時に答えてくれなかったから、気になってて....」



あの部分の答えだけスルーされてしまったから、地味に気になっていたんだよね。



「あぁそれは、テストの時さ愛莉は俺の斜め前の席だったでしょ?」



「確かにそうだったかも...?」



あんまり記憶が定かではないから、自信はないけどそうだったかもしれない。