【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




「以上を持ちまして、今年の花火大会は終了となります。最後までご覧いただきありがとうございました」



触れていた温もりが離れてそっと目を開けると、光輝くんとバチっと目が合った。



少し恥ずかしい気持ちもあったけれど、嬉しい気持ちの方が勝っていた。



「...あんまり花火見れなかったね」



「ハハッ、確かにそうだね。じゃあ来年も見に来ようよ、2人で」



「うん!」



来年も2人で見に来る約束ができる。



そんな何気ないことが嬉しくてたまらない。



だってもう偽りみたいに終わりが決まっている不確かな関係じゃないから。



堂々とこの人が彼氏ですと言えるんだ。



「帰り道は大変混雑が予想されます。分散してお帰りいただくようご協力お願いいたします」



またまたアナウンスが聞こえてきて周りを見ると、目玉の花火大会が終わったことで色んな人達が帰ろうとしているところだった。