フィナーレに向けて盛大な花火が打ちあがっているというのに、私の視線は光輝くんの横顔にくぎ付けだった。
そしてただ、今伝えたくなったことがするりと口から出てきた。
「....光輝くん、本当にありがとう」
心の底から感謝の言葉が。
「...どういたしましてって答えるのが正解なのかな?」
「私の突拍子もないわがままに今日まで付き合ってくれて。本当に感謝してる」
あんなお願いをして断られなかったこと自体、すごいんだよね。
普通、光輝くん以外の人だったら何言ってんの?この人みたいに思われて断られるはずだもん。
「光輝くんにお願いしてよかった。私、とても幸せで楽しかったよ」
”好き”という二文字を伝えることは叶わないけれど、ただ感謝の気持ちは素直に伝えたいと思ったから。
この花火の勢いがあれば素直に伝えられる気がしたんだ。



