【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




「.....綺麗」



夜空に色とりどりに打ちあがる鮮やかな花火達。



色も違えば形も違って、大きなものもあれば小さなものがある。



そのどれもが綺麗で瞬きする一瞬がもったいないと思ってしまうくらい。



夜空に花畑が広がっているように、たくさんの花火が次々と打ち上げられていく。



打ち上ればすぐに消えてしまうけれど、その儚さを感じる暇もないくらいに次々と新しい花が咲く。



暗いはずの空は様々な花火によって彩られていく姿はとても美しい。



こんなにも素敵な花火を好きな人の隣で見られている私は世界で一番の幸せ者かもしれない。



自分の中に秘める思いがこの先、一生実らないのだとしてもこの思い出があれば私はきっと生きていける。



この瞬間をこの時を自分の心に刻み込んで忘れないでいられるのなら。



それほど幸せなことはない。