【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




待ち時間だった30分間はあっという間に過ぎていった。



その間も会場はどんどん人がやってきて、座る場所もないくらいにぎゅうぎゅう詰め状態となっていた。



こんなベンチを見つけられた私達は奇跡だったのかも。



「お集まりいただきました皆様、ただいまより花火大会を開催いたします。今年のテーマは”彩り”。鮮やかに夜空を彩る大輪の花をとくとご覧くださいませ」



そんなアナウンスが流れた後、音楽が流れ始めていよいよ花火大会が始まるのだと胸を高鳴らせる。



花火を見るのなんて何年ぶりだろうか。



始まってしまえば終わりまで辿るだけになってしまうけど、それでも楽しみで高鳴る胸はおさまる気がしない。



「まず最初はご挨拶の大花火です。瞬き厳禁でご覧ください」



すると夜空の中央に、大きなカラフルな花火が打ちあがる。