【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




「お待たせ~待たせちゃってごめんね」



「俺らが早く来すぎちゃっただけだから気にするなよ」



「ありがと」



そう言って笑いあう萌花と忍くんの2人は、2人だけの世界が出来上がっているみたい。



そんな2人を横目に、忍くんの隣に立っていた人物に視線を向けるとちょうど彼も私を見ていたらしくて目が合った。



「....っ!」



目が合った瞬間、思わず目をそらしてしまった。



嫌だったわけじゃないのになぜか反射的に顔をそむけてしまっていた。



「...愛莉」



「な、なに....?」



さっき目をそらしてしまったのはあからさますぎたと思うから、声をかけられて思わず上ずってしまった。



自分でも何かおかしいんだ。



でもどうすればいいのか分からないから、とめられないし制御できない。