【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




「はい、完成。我ながら素的に出来たと思うわ」



いつの間にかやってもらっていた着付けは順調に進んでいて、振り向いた姿見には完成した自分がうつっていた。



「...ありがとうございます!とっても素敵に仕上げていただいて」



「どういたしまして。次はメイクもするから座って待っていてくれる?次は萌花やるからこっちに来て」



「はーい!」



綺麗に着付けしていただいた姿を崩さないように、そっと近くにあった椅子に座らせてもらう。



心配していたサイズもぴったりで苦しくない程度に帯も締めてくれていた。



浴衣なんて着るの久しぶりすぎて、私自身もテンションが上がっているのが分かる。



忍くんのご両親といい、萌花のご両親といい、私は友達と友達のご家族に恵まれていると思う。



何度も底知れない温かさに救われてきた。