【完】始まりは偽彼氏、でも本気の恋




秘めていたはずだったのに、自分でも気づかないうちに溢れるほどに大きくなっていたのかな。



だって光輝くんと話すたびに、会うたびに、何気ない瞬間だってこの人が好きだと強く思ってしまうんだ。



「めちゃくちゃ素敵な彼氏だったよ!格好いいのに優しくて、しかも道里に通っているんだって」



「そうなの。その彼氏に愛されているからこそ、愛莉ちゃんは今まで以上に綺麗になったのね」



ね?という風に微笑まれてどうリアクションすればいいか分からなくてうつむいてしまった。



──だって光輝くんは偽の彼氏なんだから。



今日の日のために、友達のために、お願いした偽の関係。



今日という一日が終われば光輝くんとの偽彼氏彼女の関係は終わってしまう。



別れたんだと伝えたらかなり驚かれるだろうな。